夫の家事・育児参加率とママの本音|負担の現実と理想のギャップ

共働き家庭が増えるなか、夫の家事や育児への参加がますます重要になっています。でも、実際のところパパたちはどのくらい家事・育児に関わっているのでしょうか?今回はママたちのリアルな声をもとに、夫の家事・育児参加率について本音を調査しました。
ママたちの実感「夫の家事・育児、足りてる?」
多くのママたちが口をそろえるのは、「夫の家事・育児参加、正直物足りない」という声。アンケートによると、夫の家事・育児参加に「満足している」と答えたママは全体のわずか18%。多くのママが「もっと関わってほしい」と感じているようです。
特に夜の寝かしつけや保育園の送り迎え、子どものお風呂など、ママに偏りがちなタスクに対して「もう少し協力してほしい」という本音があふれています。ママの負担感は精神的にも身体的にも大きく、時に産後うつなどの原因にもなりかねません。
家事・育児に積極的な夫たちの特徴とは?
一方で、積極的に家事・育児をこなす夫たちも少なくありません。彼らにはいくつかの共通点が見られます。まず「タイムマネジメント力がある」こと。仕事と家庭を両立するために、朝早く起きて子どもの支度を手伝う、夜の家事を分担するなど、自ら工夫しています。
また、「夫婦間でのコミュニケーションを大切にしている」という点も重要です。定期的に話し合いの時間を持ち、育児の方針や負担のバランスを確認している家庭は、夫の参加率が高い傾向にあります。
さらに、「子どもと過ごす時間の大切さを理解している」パパも多く、「子どもの成長を近くで見たい」と自発的に関わるようになったという声も聞かれます。意識の高さが行動につながっているのです。
夫婦間ギャップが生まれる理由とは?
では、なぜママたちが「夫の参加が足りない」と感じるのか。その理由のひとつが「認識の違い」にあります。夫側は「これだけやっている」と思っていても、ママにとっては「当たり前のことしかしていない」と感じられるケースが多いのです。
さらに、「見えない家事」の存在も大きなギャップの原因。たとえば、子どもの行事の準備や予防接種の予約、服やおむつの管理など、目に見えない作業の多くはママに偏っています。夫がその存在に気づいていないことで、ママの不満がたまりやすくなります。
加えて、育児は「手伝う」ではなく「一緒に担う」ものという意識のズレも見逃せません。家事・育児は夫婦の共同責任であるという認識がまだまだ浸透していない現実が、ママの負担増につながっています。
家事・育児のシェアは“ふたりごと”に
夫婦でうまく家事・育児を分担するには、「見える化」と「対話」がカギです。まずは家庭内でのタスクをリストアップして、誰が何をやっているのかを明確にすること。これにより、ママが抱え込んでいた“見えない家事”にも気づくことができます。
次に重要なのが、定期的な話し合い。どちらかに負担が偏っていないか、無理していないかを確認し合うことで、夫婦間の信頼関係が深まり、協力体制が整っていきます。
そして何より大切なのは、完璧を求めすぎないこと。育児も家事も「70点くらいでOK」というスタンスで、ふたりで助け合いながら歩んでいく姿勢が理想的です。小さな変化から始めることが、よりよいパートナーシップへの第一歩となるでしょう。
まとめ
夫の家事・育児参加率に対するママの本音は、まだまだ課題が多いのが現状です。ですが、認識をすり合わせ、少しずつでも一緒に進むことで、きっと理想の関係に近づけるはず。夫婦で協力し合える家庭づくりを目指しましょう。