赤ちゃん返りはいつから?赤ちゃん返りの原因と対処法
弟や妹ができた、幼稚園に通うようになった、引っ越しをした、ママが仕事を始めたなど生活環境の変化によっておこると言われているのが「赤ちゃん返り」です。
その中でもよくあるのは兄弟が出来てお兄ちゃん、お姉ちゃんになったという変化です。お母さんのお腹に赤ちゃんがいるときは「早く出てきてね~」「お兄ちゃんだよ~」と優しく話しかけたり、お歌を歌ってくれていても、いざ赤ちゃんが産まれてお母さんが赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいになっていると、「大好きなママをとられた」とか「自分の方を見てほしい」という欲求から「赤ちゃん返り」という行動が見られます。
赤ちゃん返りの具体的な行動とは?
おもちゃや絵本の片付けや幼稚園に行く準備、食事や靴をはく、着替えなど、今まで自分でできていたことが急に出来なくなってと言うより甘えて「できないからママがやって」と言ってきたり、ベタベタとまとわりつくようにくっついてくるようになります。
時にはわざと下の子をたたいてしまったり、いじわるをしてママをわざと困らせようとします。症状がひどくなるとチックと言われる症状で目を頻繁にパチパチと瞬きが激しくなったり、爪を噛んだりする子供もいます。今までできていたことが急に出来なくなったり、下の子やお友達とけんかしたりするのを見ると、ママは不安になりますが、まずは怒らずゆっくりと子供の話しを聞いてあげてください。子供なりに必ず考えや主張があるはずです。
赤ちゃんがえりはいつから?
ママのお腹が日に日に大きくなるのを見て、だんだん「お兄ちゃん、お姉ちゃんになるんだ」という意識がでてきます。おじいちゃんやおばあちゃん、先生や友達のお母さんなど周りからも「もうすぐお兄ちゃん、お姉ちゃんになるんだね」と言われ楽しみ半分、不安も半分なのが子供の心境かもしれません。
2~3歳ならまだまだ甘えたい年頃、ママに抱っこしてほしい、かまって欲しい、一緒に遊びたいのに下の子ができたことでなかなか甘えられない、今までママを独り占めしていたのにそれが出来ないなど、さみしい気持ちが「赤ちゃん返り」となって現れます。
頼りすぎない程度にお手伝いをしてもらう
4~6歳くらいになると弟妹が出来てうれしい、自分はお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだと頑張りすぎることもあります。ついついママもあれこれお願いをしたり、頼ってしまうことがあるかもしれません。おむつの交換、ミルクをあげるぐらいなら十分できる年頃です。ベビーカーを押して歩いたり、荷物を持ってもらったりとても助かりますよね。
でも頼りすぎは禁物。時にはお兄ちゃんお姉ちゃんの声をゆっくり聞いてあげてください。ぎゅーっと抱きしめて「いつもお手伝いありがとう」「ママとっても助かっているよ」と認めてあげることが大切です。
時にはお兄ちゃん、お姉ちゃんと二人でおでかけするのも特別感があっていいですね。「いつも頑張ってくれているから今日は特別よ」と好きなお菓子を買ってあげるだけでも子供は素直なのですごく喜んできっとまたお手伝いを頑張ってくれるでしょう。大きくなった時に赤ちゃんの頃の記憶は全く残っていませんが、幼稚園や小学校低学年くらいの記憶ははっきりと覚えているものです。ママにかまってもらうことが出来なかった、甘えることが出来なかったという記憶が心に残らないように子供の気持ちに寄り添って接してあげたいものです。
いつまでつづく 赤ちゃん返り
時期には環境や性格によって個人差があるのでいつまでとは断言できません。気が付いたら自分のことは自分でやり、下の子にも優しく接してあげることができるようになります。歳の差が少ない兄弟を持つママは本当に大変で、イライラが溜まって不満のはけ口として上の子にきつく当たってしまったり「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」「お姉ちゃんなのになんで自分でできないの」とついつい口にだしてしまうかもしれません。
でも、大きく深呼吸して6秒数えてみてください。「さっきはきついこと言ってごめんね。いつもお手伝いしてくれてありがとう」「さすがお姉ちゃんね、赤ちゃん喜んでいるね」と認めてあげる事が1番です。時には赤ちゃんが泣いていても、上の子優先で話を聞いてあげるくらいで大丈夫。
この年頃の子供は話を聞いてほしい、かまってほしいという気持ちが強いので、手が空いているときは思う存分甘えさせてあげましょう。お膝の上に抱っこして絵本を読んだり、一緒におもちゃやお人形で遊び、少し大きいお子さんなら食事の用意を一緒にすることもおすすめです。「〇〇ちゃんと作ったハンバーグ最高においしいね」と会話も膨らみます。そして、上の子供がどれだけみんなに愛されて大きくなってきたのか、一緒にアルバムや日記などを見返したりするのもいいですね。
最後に
赤ちゃん返りはいつまでもつづくものではありません。子供の心の変化や環境の変化などで突然終わってしまうものです。「反抗期と同じように成長の過程なんだ」とママも少し心に余裕を持って優しく見守ってあげましょう。